電動モビリティを展開するSMZ株式会社が販売している特定小型原付の電動キックボード「VERACITY(ヴェラシティ) V-Lite」。
この記事では、VERACITY V-Liteを乗り倒して分かった使用感や良いところ、惜しいところなど、徹底的にレビューを行います。
【2024年3月】免許不要で乗れるおすすめの電動キックボード9選!【特定小型原付モデル】VERACITY V-Liteのスペック
まずは簡単にスペックを下表にまとめました。特定小型原付の電動キックボードとしては、申し分ないスペックとなっています。
特筆すべきは、本体重量の軽さで持ち運びがしやすい重さとなっています。
価格的には、特定小型原付の電動キックボードとしては中価格帯のイメージです。
モーター | 36V/350W |
バッテリー | 36V/10.5Ah |
航続距離 | 30km |
積載能力 | 100kg |
最高速度 | 20km/h |
ブレーキ | 前輪電子ブレーキ 後輪フットブレーキ 後輪ドラムブレーキ |
サイズ | 長さ101.5cm 幅52.5cm 高さ115cm (折り畳み時46.5cm) |
重さ | 14.5Kg |
タイヤ径 | 8インチ |
タイヤ | 前輪:ソリッドタイヤ 後輪:エアタイヤ |
充電時間 | 5時間 |
付属品 | 取扱説明書 充電器アダプタ 販売証明書 組立用工具 |
保証 | 1年間(消耗品を除く) |
価格 | ¥139,800 |
VERACITY V-Liteの良いところ
本体重量が軽く持ち運びしやすい
公式HPでも”日本最軽量クラス(14.5kg)”と謳われていますが、実際持ってみても非常に持ち運びやすい重さです。
例えば車の荷台への出し入れなどもスムーズに行えますし、室内保管時に持ち運んで移動させるときも大きな負担にはなりません。
当サイトの女性編集者が実際に持ち運んでもらいましたが、女性でも持てる重さとの感想でした。
軽い坂道も問題なく走行できるモーターの力強さ
緩い坂道でも乗ってみましたが、支障なく走行することができました(動画だと傾斜が分かりづらいですが…)。
普段の街乗りレベルだと何のストレスもなく、快適に走行できると思います。
シンプルで分かりやすい操作感
全体的に直感的に操作できるシンプルな作りになっています。
運転操作はもちろんのこと、本体の折り畳みやバッテリの取り外しなど説明書を読まなくても理解できるほど分かりやすいです。
通常走行モードと歩道通行モードもディスプレイ下の「M」ボタンを押すだけです。
バッテリが簡単に着脱できる
バッテリはロックを外すだけで簡単に取り外しできるので、バッテリだけ室内に持ち帰って充電したり、バッテリが劣化した場合はバッテリのみ購入して交換することも簡単にできます。
予備のバッテリを購入すれば、走行距離を延ばすといったことも可能です。
本体の折り畳みが簡単
折り畳みはタイヤのやや上にあるロックを外し、リアフェンダーの溝にハンドル下の突起を押し込むだけなので、非常に簡単です。
ベルの音がきれい
こちらは私の完全な主観ですが、ベルの音がきれいです。
そんなに使う機会が多いわけではありませんが、地味に嬉しいポイントです。
VERACITY V-Liteの惜しいところ
本体に防犯対策が無い
防犯対策が用意されていないのが惜しいポイントのひとつです。
電動キックボードによってはイモビライザーを取り付け、盗難時の振動を感知してアラームがなるといった防犯装置のついた機種もありますが、VERACITY V-Liteにはありません。
ただし、自分で防犯ロックを購入して使用することはできるので、そこまで大きなデメリットではありません。
後付けで防犯対策をしたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
電動キックボードの盗難防止対策まとめ!防犯ロックで愛車を守ろう細かい速度調整はややしづらい
アクセルが親指で押し込んで操作するタイプのため、細かな速度調整は難しいです。
基本的にはMAX速度である20km/h(歩行モード時6km/h)で使用することが多いため、大きな支障があるわけではありませんが、道路状況によって速度を変えたい場合などの細かな速度調整は慣れが必要です。
サスペンションが無い
VERACITY V-Liteにはサスペンションがついていないので、デコボコ道には不向きです。また、前輪がソリッドタイヤのため、より衝撃を強く受けてしまいます。
上記の動画はかなりデコボコしているのがわかると思いますが、6km/hほどで通過してもけっこうな衝撃がかかります。
長距離で電動キックボードを使いたい人は運転疲れにつながるかもしれません。
VERACITY V-Liteがおすすめな人
扱いやすい街乗り用の電動キックボードが欲しい人
乗りやすく使いやすい機種を探している人におすすめです。
本体重量も軽く、操作感もシンプルなため普段の街乗りではストレスを感じることなく走行できます。
バッテリも着脱できるため、電動キックボードを屋外保管したい人でもバッテリを取り外して室内で充電するといったことも可能です。
電動キックボードに初めて乗る人
特定小型原付の電動キックボードのなかで価格的に非常に安いというわけではないですが、スペック的にはコスパが良いといえます。
操作も直感的に行えるので、必死に操作方法を覚えるといったことも必要ありません。
スペック的にも普段使いで必要と思える能力は満たしているため、購入する機種を迷っているのであればVERACITY V-Liteはおすすめできる選択肢です。
VERACITY V-Liteがおすすめできない人
長距離やデコボコ道の移動が多い人
電動キックボードで長距離を走りたい人や移動範囲のなかでデコボコした道が多い人には、あまりおすすめできません。
サスペンションが付いていないので、デコボコした道を走るとけっこうな衝撃が来るため運転疲れにつながります。前輪がソリッドタイヤのため、路面からの振動が伝わりやすいため、長距離移動に使う予定の人にも不向きだと感じます。
まとめ
VERACITY V-Liteはシンプルな操作感で全体的な操作感も良く、街乗り用の1台を探している人にぴったりの機種です。
使いやすい電動キックボードを探している人は、検討の候補に入れてみてください。