この記事では電動キックボードレンタルサービスLUUP(ループ)の登録方法や乗り方について解説します。
電動キックボードレンタルサービスLUUP(ループ)とは
LUUPとは小型電動アシスト自転車を用いた短距離移動シェアサイクルサービスとして2020年5月20日に開始されたサービスです。
2022年1月24日に電動キックボードシェアリングサービスも開始されました。
街にLUUPの専用駐車場であるポートが設置されており、好きなポートで設置してある電動キックボードを借りて、好きなポートに返却することができます。
利用エリアでは、多くのポートがあり手軽に利用することができ、歩くのにはちょっと遠い場所に移動するときには最適なサービスです。
2023年7月1日より、「特定小型原動機付自転車」対応の電動キックボードでのサービス提供となっています。
LUUP(ループ)の使い方
ここでは、LUUPの利用方法の流れを解説します。
アプリをダウンロードして会員登録
自身のスマートフォンにLUUPアプリをダウンロードします。
電話番号を入力して認証コードを受け取ります。受け取った認証コードを入力して、プロフィールの入力をしましょう。
名前、生年月日、メールアドレスの3つを入力するだけで会員登録は完了です。
難しい操作はなく、ここまで1分ほどで完了することができます。
ライド(乗車)の準備を行う
LUUPは乗車することをライドと呼びます。
「ライド準備をはじめる」ボタンから料金支払用のクレジットカードと運転免許証の登録後、交通ルールテストの受験をしてください。
クレジットカードの登録は手入力になります。免許証の登録は、表面撮影して終了です。
免許証の登録は必須になっていませんが、電動キックボードを利用する際は登録を行わないと利用することができないので、2つとも登録をしましょう。
クレジットカードと免許証の登録が完了すると交通ルールテストを受験することができます。
交通ルールテストを受験する前に、電動キックボードを利用するうえで重要な交通ルールをまとめたテキストを見ることができるのでこちらを確認すればテストは心配ありません。
テストに不合格だったとしても合格するまで何度でも受験することができます。
問題は全12問の○×テストで、全問正解で合格になります。
交通ルールテストも必須になっていませんが、電動キックボードを利用する際は合格する必要があります。
アプリから乗車したいポートと車体を探す
アプリ内のマップから「機体あり」のボタンを選択してライドできるポートを探します。
緑色の印は貸し出し可能機体があるポートで、灰色の印は貸し出し可能機体がないポートになります。
稀にある黄色の印は、ライドすると割引クーポンがもらえる機体があるポートです。
ポートは選択すると、利用可能台数や電動キックボードの充電状況を確認することができます。
ポートと車体を確認して利用したいものを選択してください。
QRコードをアプリで読み込む
利用する電動キックボードを見つけたら車体のハンドル部分に付いているQRコードの読み込みをします。
返却するポートを選択
アプリ内のマップから「返却枠あり」のボタンを選択して返却できるポートを探します。
緑色の印は返却枠があるポートで、灰色の印は返却枠がないポートになります。
返却場所はライド開始したポートだけでなく、マップ上に表示される好きなポートに返却することができます。
返却予定のポートをセットしてライドを開始しましょう。
返却予定ポートのセットを完了した後でも、乗車中に目的地を変更することができます。
目的地の変更方法は「返却ポートを変更」のボタンを選択して返却できるポートを探しセットし直せば完了です。
返却方法
セットした返却予定のポートに着いたらポート内に駐車してください。
アプリから駐車した電動キックボードを撮影し、アプリ内決済をします。
「ライド終了」ボタンを選択して終了報告をして返却完了です。
LUUP(ループ)の電動キックボードの乗り方
乗車時は、利き足をボードに乗せ2、3歩助走をつけて前進しましょう。
助走速度が3km以上にならないとアクセルが応答しないので注意が必要です。
両足を乗せたら右手の親指でアクセルをゆっくりかけ走行スタートさせます。
加速する際は、走行が安定してから徐々にアクセルをかけていきましょう。
減速する際は、アクセルバーから親指を話して、両手で徐々にブレーキをかけていきます。
ブレーキは右手側が前輪のブレーキ、左手側が後輪のブレーキです。
ブレーキをかける際は、姿勢が前傾になりやすく前輪のブレーキからかけるとスリップして転倒の危険性が高くなります。
後輪ブレーキ、前輪ブレーキの順でかけると安全にブレーキをかけることができます。
降車時は、完全にスピードを落とした後に両足を地面につけ停車します。
曲がる際は、ウインカーを出して曲がりましょう。
LUUPの電動キックボードにはスライドタイプとボタンタイプの2種類のウインカーがあります。
スライドタイプの場合、曲がりたい方向の「←」「→」にスイッチをスライドすることでウインカーが点滅します。
曲がった後は、中央にスイッチを戻すことでウインカーを消すことができます。
ボタンタイプの場合、曲がりたい方向の「←」「→」ボタンをそれぞれ押すことで、ウインカーが点滅します。
曲がった後は、もう一度最初の操作で押した「←」「→」ボタンを押すことでウインカーを消すことができます。
どちらのウインカーの場合も勝手には消えませんので、消す操作を忘れないように注意しましょう。
一時停車時などライド中に鍵をしめたり解除したりしたい場合、アプリ上から解錠ボタンをタップしてロック、解除をすることができます。
LUUPの電動キックボードの設置場所
現在の設置場所は主に大都市が中心となっています。
現在設置エリア拡大中で東京では1,250ヵ所以上、大阪には370ヵ所以上のポートが設置され、展開エリアには高密度でポートを設置しています。
現在もポートの設置拡大を続けており、さらに便利になっていくでしょう。
サービス提供エリア
・東京都(渋谷区・目黒区・港区・世田谷区・品川区・新宿区・中央区・千代田区・江東区・墨田区・台東区・文京区・豊島区・中野区・杉並区)
・神奈川県横浜市(神奈川区・中区・西区)
・大阪府大阪市(キタ・ミナミエリア)
・京都(京都市)
・兵庫県(神戸市)
・愛知県(名古屋市)
・栃木県(宇都宮市)
参考:ポート設置場所マップ
LUUP(ループ)利用料金はどれくらい?
入会金や登録手数料などはありません。
アプリを無料でダウンロードしてサービス登録ができ、利用するときのみ料金が発生します。
ライド(乗車)基本料金50円(税込)と時間料金1分あたり15円(税込)を合算して利用料金を計算します。
例えば5分利用の場合、ライド料金は基本料金50円と時間料金75円(15円/1分×5分)を合わせて125円(税込)になります。
このように計算すると15分で275円、30分で500円、45分で725円、1時間で950円になります。
また、違法駐車による撤去やユーザーによる悪質な行為があった場合は、別途請求されることがあるので注意しましょう。
現在はアプリに登録したクレジットカードのみの支払いになっています。クレジットカード以外の登録方法は順次対応予定です。
LUUP(ループ)の利用に免許・ヘルメットは必要?
LUUPは特例電動キックボードに該当します。
車体の大きさ及び構造等(最高速度15キロメートル毎時以下等)を定めた基準に該当し、かつ、認定を受けた新事業活動計画に従って貸し渡されているもので、同計画に記載された当該新事業活動を実施する区域内の道路を通行している電動キックボードのこと。
引用:警視庁HP
「道路交通法施行規則」の特例が認められ、ヘルメットの着用が任意となっています。
小型特殊自動車の分類になるため免許証は必須です。
小型特殊自動車の場合は、普通免許や普通二輪免許で運転をすることができます。
乗車時のルール・注意点
自動車や自転車とは交通ルールが異なるため細かい点に注意する必要です。
小型特殊自動車は、車道を走行する必要があります。しかし、LUUPの電動キックボードの場合は、特例で一定エリア内の自転車レーン、自転車道サイクリングロードでの走行が認められています。
歩道の走行は禁止です。歩道では電動キックボードを押して歩く必要があります。
原動機付自転車はエンジンを切って押さなければ、歩行者扱いにはなりませんが、電動キックボードの場合は乗車さえしていなければ歩行者扱いになります。
原動機付自転車という扱いではないため二段階右折は禁止されています。
LUUPでは大きな道路では歩道を押して通行することを推奨しています。
車両通行帯の設けられた道路では、道路の左側から数えて一番目のレーンを走行するようにしてください。
歩行者天国では電動キックボードから降りて手で押して移動しましょう。歩行者天国は歩道と同じ扱いになります。
LUUPの利用エリア外での走行は禁止されています。LUUPのマップから利用エリアは確認することができます。
また、マップ上の赤線で囲われたエリアは手押しゾーンとなっており、電動キックボード降りて歩道を手押ししてください。
まとめ
駅から、1、2キロ離れていて歩くのはちょっと大変という、短距離移動の時に利用できる手軽でリーズナブルな移動手段です。
利用登録も簡単ですぐに利用を開始することができます。小型特殊自動車に分類されるためヘルメットの着用も必要ありません。
ただし、自動車や自転車とは交通ルールが異なるため細かい点に注意する必要があります。
ルールを守って安全に乗っていきましょう。