日本の電動キックボードメーカー、SWALLOWが新たに発売する電動キックボード「ZERO9 Lite」が注目を集めています。
この記事では、そのスペックや特徴について紹介します。
電動キックボードメーカー「SWALLOW」とは
SWALLOWは、日本に本社を置く電動キックボードメーカーです。公道走行可能な電動キックボード、「ZERO9」を中心に高品質で革新的な製品を提供しています。
今回新たに発売する「ZERO9 Lite」は公道走行可能に加えて特定小型原付き対応の免許不要モデルとなっており、7月に施行予定の改正道路交通法に適応したモデルです。
現在販売している「ZERO9」は原付一種であり、「ZERO9 Lite」はより幅広い方たちが乗ることができます。
電動キックボードに関する法律については別の記事で紹介しているのでそちらをご覧ください。
ZERO9 Liteのスペック・特徴
ZERO9 Liteのスペックを見てみましょう。
折りたたみサイズ | 長さ1130mm x 幅200mm x 高さ390mm |
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展開サイズ | 長さ1130mm × 幅595mm × 高さ(可変式)900mm~1130mm |
重量 | 18.5kg |
最高速度 | 20km/h |
モーター出力 | 350W |
バッテリー容量 | 10.4Ah |
最大積載量 | 100kg |
タイヤ | 前輪:ニューマティック 後輪:パンクレス |
タイヤ径 | 9インチ |
航続距離 | 30km |
価格 | 139,800円 |
特徴としてはタイヤが前後輪で違うことです。前輪は一般的なチューブに空気を入れるニューマティックタイヤを装着していますが、後輪はパンクレスタイヤを装着している模様。
バッテリーや駆動性の観点から違うタイプのタイヤを使用しているのかもしれませんが、メンテナンスや修理の手間がかかる可能性も考えられるでしょう。
ZERO9とZERO9 Liteの比較
スペック面
ZERO9 Liteは、原付一種であるZERO9の免許不要タイプになります。そのため、スペック面でも違いがあります。各スペックを比べてみましょう。
ZERO9 | ZERO9 Lite | |
---|---|---|
最高時速 | 40km/h | 20km/h |
後写鏡(バックミラー) | あり | なし |
最高速度表示灯 | なし | あり |
ハンドル幅 | 65cm | 60cm |
比較してみるとやはり最高速度の違いは大きく見て取れます。
また、ハンドル幅も5cmほど短くなりました。バランスが取りにくくなる反面、狭い路側帯などは走行しやすくなります。
「最高速度表示灯」は特定小型原付で新たに保安部品として義務付けられた部品で、車道走行時(20km/h)にはライトが点灯し、歩道走行(6km/h)にはライトが点滅する部品です。
ちなみに、最高速度が6km/hに制限される歩道走行モードが搭載されていない電動キックボードは、点滅機能不要となっています。
引用元:国土交通省HP
デザイン面
(左) 免許不要モデルZERO9 Lite (右) ZERO9
それぞれのデザインですが基本的に大きな変化は見られません。ただ、ZERO9は原付一種に対応した後写鏡(バックミラー)がありますが、ZERO9 Liteはありません。
ライトもZERO9同様本体に装備されているので夜間でも安全に走行することができるでしょう。
ZERO9 Liteがおすすめできる人
ZERO9と比較してZERO9 Liteは下記のような人におすすめです。
- 運転免許無しで電動キックボードに乗りたい人
- 普段の街乗りで気軽に使いたい人
ZERO9 Lite最大のメリットは16歳以上であれば免許不要で走行できることです。街中を手軽に移動したい方にはおすすめできる電動キックボードと言えます。
逆に運転免許を持っている人であれば、ZERO9でも問題ないと思います。特定小型原付きは16歳以上であれば免許不要で乗ることができますが、自賠責保険の加入やナンバープレートの取り付けは必要です。
特定小型原付きはヘルメット着用は努力義務ですが、車道走行には危険が伴うため着用したほうがよいでしょう。
そうなると手続きの手間は変わらないので、価格が変わらないのであれば特定小型原付きにこだわる必要はないと思っています。
まとめ
今回はZERO9 Liteについて紹介しました。16歳以上であれば免許不要で乗ることができるZERO9 Liteを筆頭に、電動キックボードがより身近になっていくことでしょう。