2024年2月現在、電動キックボードは特定小型原付に分類される機種も登場してきています。特定小型原付ではヘルメット着用は努力義務となりますが、電動キックボードを安全・安心して使うためにヘルメットを持っておいて損はありません。
特定小型原付では20km/hが最高速度となりますが、それでも実際に乗ってみるとかなりのスピード感がありますし、転倒すると大怪我につながる可能性も十分にあります。
そこでこの記事では、電動キックボードで使えるおすすめのヘルメットを紹介します。
ヘルメットの種類
現行法では原付扱いということで、被れるヘルメットはバイクと共通です。
一般的な形は、ハーフ・ジェット・フルフェイスと3種類あるのですが、今回フルフェイスは外します。
フルフェイスは安全性は高いのですが、高価で重く、持ち運びがしにくいため、電動キックボードには適さないといえるからです。
それでは、ハーフとジェットタイプについて詳しく見ていきましょう。
ハーフタイプ・ジェットタイプの比較
ハーフタイプ | ジェットタイプ | |
---|---|---|
安全面 | △ | ◯ |
コスパ | ◎ | ◯ |
軽さ | ◯ | △ |
雨・風よけ | ✕ | △ |
持ち運び | ◯ | △ |
デザイン | ✕ | △ |
ヘルメットの選び方
PSCマークが付いているか?
国内で販売されるヘルメットはPSCマークがついていないと販売できないと法律で定めらています。
購入する際にPSCマークの有無に注意しましょう。
もう一つ似たような名称のSGマークがありますが、こちらは任意の規格となっており、このマークがついてなくとも違法ではありません。
しかし、安全面を保障する一つの指標であるので、選ぶ際に注意して見てみるといいでしょう。
安全面を考えるのであればフルフェイス一択なのですが、気軽に乗れる電動キックボードで重くて高価なヘルメットを求めている方はいないと思います。
ですので、安全面に関しては自己責任となります。原付でもフルフェイスを買った方が良いのは明白ですが、本記事では価格と利便性を優先して紹介しています。
安全面
ハーフタイプは正直×にしたいくらい安全面では劣ります。
バイク事故のときには頭部損傷が想定されますよね。ハーフタイプですとその際に、首や頬のあたりを保護できません。また、あご紐をしっかり締めていても外れやすく、あまりおすすめできません。
ジェットタイプでも十分とはいえません。ハーフタイプよりは大きいですが、首までカバーできておらず、不安が残ります。
20km/h程度のスピードで走るのであれば問題ないことが多いと思いますが、安全性を重視したい方はフルフェイスも検討に入れても良いと思います。
価格
ハーフタイプは2,000円~と手軽に購入できます。高いものでも8,000円ほどが限度です。
ジェットタイプは3,000円~30,000円と幅がありますが、安価なものも多くあります。
ジェットタイプになるとAraiやOGKKABUTOなどの有名メーカーのものもあります。
そのため、「お金を出してもより安全なものが良い」という方でしたら、少し高いヘルメットにすると良いでしょう。
軽さ
ハーフタイプのヘルメットの重さは600gほどです。
一方、ジェットタイプのヘルメットは重さ700g~3,000gほどです。ハーフタイプと違ってメーカーによってかなり違いがあるため、重量のばらつきも大きいです。
雨・風よけ
ハーフタイプは雨風ともに避けられません。どちらも直で顔に当たります。「でも風感じられて気持ちいいんでしょ?」という方もいるかもしれませんが、乗ってみるとかなり視界を奪われます。
ハーフタイプでもメガネがついているものや、サングラスを用意すると良いと思います。
ジェットタイプはハーフタイプよりは雨・風の影響はマシです。しかし、シールドの下から風が入ってきます。これがストレスでフルフェイスを買った友人もいました。
雨もしのげますが、シールドに雨粒が張り付いて視界が悪くなるため、撥水コーティングをするなど別の対策が必要になってきます。
持ち運び
ハーフタイプは持ち運びしやすいです。重量との関係が大きいですが、軽いしコンパクトなため持ち運びはしやすいですね。紐を腕にかけても負担が少ないため、ヘルメットを持ちながら両手を使うことができます。
ジェットタイプはハーフタイプに比べると持ち運びしにくいです。重量も大きさも一回り違うため、長時間の持ち運びはつらいです。
また、持ち運びをしているとすぐシールドが傷ついてしまいます。どんなに気をつけていても、どうしても何かに触れたりぶつかったりしてしまうものなので、気づいたら擦り傷だらけだったこともよくあります。
運ぶときはなるべくケースなどに入れるといいですね。
デザイン
ハーフタイプはあまりデザインの種類はありません。被れればいいという人が買うものなので、黒や白一色のヘルメットが多いです。
中にはメガネがついていたり少し変わったものもありますが、デザインにこだわるならおすすめできません。
しかし、シンプルなものが好きな人であればハーフタイプもアリだと思います。
ジェットタイプはハーフタイプより遥かに選択肢があります。フルフェイスも作っているAraiやOGKKABUTO製のものがありますので、かっこいいデザインも多いです。
原付ヘルメットより、ちゃんとしたバイクに乗っている感じがするものが増えてきます。
おすすめのヘルメット
それでは、今まで見てきた安全面・価格・軽さの観点からおすすめヘルメットをそれぞれ5つずつ紹介します。
【安全性で選ぶ】おすすめハーフヘルメット
先ほども書いたように、ハーフタイプで安全性を考えても正直仕方ないです。ですので、あえて言うなればコレというのを紹介しています。
ダックテール マットブラック
ビーアンドビー 白ツバ ブラック
リード工業(LEAD) クロス ブラック
TNK工業 スピードピット STR Z ハーフマッドブラック
こちらの4つは全てPSCマークとSGマークがついているので、安心して使用できます。
【安全性で選ぶ】おすすめジェットヘルメット
ジェットヘルメットだと価格のばらつきも大きく、安全面を考えるのであれば高価なものがよいでしょう。
ヤマハ(YAMAHA) YJ-20 ZENITH メタルブラック
アライ(Arai) CLASSIC MOD モダングレー
オージーケーカブト(OGK KABUTO) EXCEED DELIE フラットブラックグレー
オージーケーカブト(OGK KABUTO) EXCEED フラットブラック
アライ(Arai) SZ-G グラスホワイト
ハーフタイプと比べて価格はぐっと上がりましたが、安全面を考えるのであれば妥当な価格だと思います。AraiやOGKKABUTOの製品は安全面でも安心できるので、ぜひ検討してみてください。
【コスパで選ぶ】おすすめハーフヘルメット
ビーアンドビー 白ツバ ガンメタ
リード工業(LEAD) クロス ブラック
ビーアンドビー 白ツバ キャンディレッド
【コスパで選ぶ】おすすめジェットヘルメット
リード工業(LEAD) SERIO スモーキーシルバー
リード工業(LEAD) ブラック
【軽さで選ぶ】おすすめハーフヘルメット
リード工業(LEAD) クロス ブラック 重量600g
リード工業(LEAD) D’LOOSE マットブラック 重量600g
リード工業(LEAD) アメリカンビンテージ ブラックフレア 重量600g
リード工業のヘルメットが600gと一番軽量でした。軽さを求めるのであればリード工業のヘルメットがおすすめです。
【軽さで選ぶ】おすすめジェットヘルメット
リード工業(LEAD) ブラック 重量700g
NEO VINTAGE スモールジェットヘルメット マットブラック 重量960g
ネオライダース (NEO-RIDERS) ES-3 マットブラックES-3 重量1100g
まとめ:自分にあったヘルメットを選ぼう
安全面、価格、軽さの3つの観点からおすすめのヘルメットを紹介しました。
電動キックボードを乗る際には今のところヘルメットの着用が義務付けられています。
安全面でも価格でも、重要視する点は人それぞれかと思いますが、ぜひ自分に合ったヘルメットを見つけてください。