実はオートバイ盗難件数は年間7,569件。自転車に関しては10万6,588件も盗難被害が発生しています。
電動キックボードは原付きと同じ枠組みですが、重量やサイズ感から言えば自転車相当と言っても過言ではありません。電動キックボードは軽いものなら4kg、重いものなら40kgほどです。こんなに軽くて便利なものは盗まれて当然です。
まず電動キックボードは簡単に盗まれるということを念頭におき、その上で「盗まれにくくする」ための対処法を実行していきましょう。
この記事では「どんな対策をすればいいの？」「選択肢が多すぎてロックをどう選べばいいかわからない」こんな疑問や不安を解決していきます。
盗難対策法や電動キックボードにおすすめロックの解説もしていますので気になる方は最後まで読んで見てください。
電動キックボードを盗難から守るための5つの対策
軽くて便利な電動キックボードはどのようにして盗難対策をすればいいのでしょうか？
盗難防止の対策法は大きく5つあります。
- 人目から隠す
- 地球ロック（アースロック）
- 複数ロック
- アラームを装備
- GPSで位置を特定
盗難防止対策の基本の5つを以下で解説します。初めて聞く用語もあると思うので詳しく解説していきます。
地球ロック（アースロック）
地球ロックとは電動キックボードと電柱、支柱、柵など地面（地球）と固定されているものとロックすることです。固定されているものとロックすることで、電動キックボードを持ち去ることから防ぐロック方法です。
タイヤだけハンドルだけロックをかけても部品ごと外されて盗難されてしまう可能性があります。少しでも「この電動キックボード盗むのめんどくさい」と思わせるには地球ロックで電動キックボードを盗難から守りましょう。
複数ロック
盗難防止策としてよく使われるのが複数のロックをかけることで、盗むのに時間をかけさせる、諦めさせる、というのも盗難防止対策としてとても有効です。
複数のロックがかかっていることで破壊や解除に時間がかかります。盗む側も時間がかかり、捕まるリスクが高いものをわざわざ選びません。もっと盗みやすいものを選ぶはずです。
電動キックボードから離れるときはめんどくさいかもしれませんが、2つ以上の複数ロックをかけ盗難防止対策をとりましょう。
人目から隠す
電動キックボードを盗難から守る最大の対策は「見せない」事です。
駐輪場や道端に止まっていれば、盗もうとする人や集団は狙いを定め準備して盗みます。ですが見つからなければ狙われることもありません。
極論かもしれませんが、悪い人に見せない見つからないことが最大の盗難防止対策と言えます。具体的には自宅保管の場合は、室内に保管する。出先では持ち運べる重さなら専用バックに収納し持ち運ぶ、カバーをかけて電動キックボードが見えないようにすることができます。
電動キックボードを「隠す」一手間で盗難リスクは飛躍的に下がります。愛車を守るためには一手間をかけて盗難から守りましょう。
アラームを取り付け抑止力アップ
電動キックボードは海外では普及しつつあります。海外では電動キックボードにアラームをつける事で盗難被害を劇的に減らしたという実績もあります。
電動キックボードは構造がシンプルなためロックをかける部分が少ないモデルも多くあります。そんなモデルの電動キックボードに乗っている人や、さらに防犯性を高めたい人はアラームを付けることをおすすめします。
バッテリーから電源を取るタイプから電池式のアラームや、振動や角度の変化で鳴るアラームなどバイク用などで幅広く販売されています。海外での実績もふまえ今後の電動キックボードにはアラームを付けるのが標準になりそうです。
LingLang リモートコントロール 振動アラーム
45度以上動くとアラームがなる仕組みで113dbの高音量ですぐに異変に気付く事ができ、周囲の人も振り返るほどのアラーム。
電池式なので電源を取る必要もなく簡単に取り付け可能なもの◎。近隣の人に迷惑にならないよう気遣いは必要だが防犯性としては抜群です。
GPSで追跡盗難対策
盗難を防止方法を解説してきましたが、もし盗難に合ってしまったら…そう考える人も多いはずです。そんな方はGPSを取り付け、盗難された際に追跡できるようにしましょう。
海外でもGPSを追跡し電動キックボードを取り返した事例もあります。電動キックボードはGPSを取り付けるユーザーが多いため盗む側もGPSが取り付けてあるかの確認も怠りません。GPSは見つけづらいフレームの下や泥よけの下などに取り付け盗難対策しておきましょう。気づかれ外されてしまっては元も子もないので…。
Apple AirTag
GPSでは最近有名になってきたアップルのGPSです。スマホと連携することで位置情報を正確に知る事ができます。どうしても不安、盗難されても安心したいという方にはApple AirTagを装備するのがおすすめです。
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Anker Eufy Security SmartTrack Link
Androidスマホを使っている方であれば、Ankerの「Eufy Security SmartTrack Link」がおすすめです。
AppleのAirTag同様、アプリ上でどこにタグがあるのか調べることができます。そのため、電動キックボードに仕込んで置けば、たとえ盗まれたとしてもどこに持っていかれたか位置を把握することができます。
ちなみに、Eufy Security SmartTrack LinkはApple端末でも使えるため、なるべく安く済ませたい人にピッタリです。
持ち運びに便利なおすすめ盗難防止ロック
出かけた先などで盗難防止のロックを種類別に紹介します購入を、検討している方は参考にしてみてください。
ブレードロック
ブレードロックとは薄いプレートを複数枚組み合わせ紐状に自由に形状を変化できるロックです。
最大の特徴は手のひらサイズまで小さくなるコンパクトさと、素材にスチールや合金鋼を使用することで切断されにくい耐切断性に優れていることです。できるだけコンパクトなロックがいい、スマートにロックを持ち運びたいという方におすすめのロックです。
U字ロック
アルファベットのUの字に似ていることから付けられ、ロックの脱着性に優れ、独特な形状によって片側を切断してもロックが外れない仕組みになっているのが特徴です。
U字ロックの素材や直径によってはロックの中で最も防犯性の高いロックです。持ち運びも可能で脱着が楽なので、ロックを毎回かけるのが憂鬱、めんどくさいという人にはもってこいのロックです。
ワイヤーロック
最も主流で自転車やバイクにもよく使われている防犯ロック。ワイヤーが螺旋状に成形されており持ち運びもできて形状の自由度が高いことから人気のあるロックです。
細さのバリエーションが多く、細いものだと3mm太いものだと22mmのものまで展開されており用途やら生活スタイルに合わせて使えるのも◎。紹介したロックの中では最も切断されやすいロックですが、複数ロックの１つとしては充分役割を果たします。
複数ロックの一つとして使いたい、伸び縮みして自由度の高いロックがいいという人におすすめです。
自宅保管は必ず室内
外出先の盗難対策を解説してきましたが、自宅保管の際にも注意しましょう。
実はバイクや自転車の盗難発生場所は総盗難件数の内、自宅（一戸建て、集合住宅）が1番多く5割を占めており、ショッピングモールなど外出先の駐輪場は3割となっています。自宅駐輪場などで保管した場合、最も電動キックボードから離れている時間が長く、盗難にあう確率が高くなってしまいます。
地球ロックや複数ロックをかけるのはもちろんですが、持ち運べるのであれば自宅室内に保管してしまい、目の届く所に保管し物理的に盗めないよう盗難対策することを強くおすすめします。
長時間離れる時は持ち運びもあり
移動先で買い物で離れる、食事のために離れる、このような長時間電動キックボードから目を離す場合は、電動キックボードを店の中や施設内に持ち運び盗難対策することも考えておきましょう。
どうしても路上への横付けや駐輪場に長時間停めておくのは、ロックをかけたとしても盗難リスクが高くなってしまいます。
特に通学通勤など決まったルーティーンの行動で使用している場合は、周囲の状況や停車位置など把握しやすくなり、盗難を狙い撃ちされる可能もあります。
そのためできるだけ電動キックボードはバックやカバーを使用し持ち運びするようにしましょう。どうしても重すぎる、持ち運びたくないという方は今回解説した盗難対策を徹底しましょう。
まとめ：盗難防止対策をしっかり行い盗難リスクを最小限に
盗難対策おさらいしておくと
- 地球ロック
- 複数ロック
- 人目から隠す
- アラームを付ける
- GPSで位置を特定
この5つをしっかり行い電動キックボードの盗難リスクを最小限まで下げましょう。
また、電動キックボードのロックは何を使えばいいかわからない方は
- ブレードロック
- U字ロック
- ワイヤーロック
この中から生活スタイルや環境に合わせて選びましょう。どのロックにするか迷ってしまう人は、持ち運びに便利なブレードロックで地球ロック、車輪にU字ロックで2重ロックをしましょう。アラームを付ければなお良しです。
